梅雨シーズンはおうちで映画鑑賞!原作小説と一緒に楽しみたい実写化映画5作品
6月、ついに迎える梅雨シーズン。一部地域では平年以上に長い梅雨や猛暑が囁かれ、緊急事態宣言の延長も重なった今年は、長い時間を自宅で過ごす方も多いと思います。
そんな時こそ、おうちで映画鑑賞しませんか?
20世紀スタジオより、本年度のアカデミー 賞®主要3部門を受賞した話題作『ノマドランド』や、昨年のアカデミー賞®で見事、脚色賞を受賞した『ジョジョ・ラビット』など、長い梅雨でも“原作小説と一緒に二度楽しめる”実写化映画5作品をご紹介いたします。
1.アカデミー賞®主要3部門受賞!大自然が舞台のロードムービー『ノマドランド』
『ノマドランド』は、ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション書籍「ノマド:漂流する高齢労働者たち」を原作に、“現代のノマド(遊牧民)”として車上生活を送る1人の女性が、往く先々で出会う人々との心の交流とともに、新しい時代の希望を見つける感動のドラマです。
本作は、ゴールデングローブ賞で2部門、ベネチア国際映画祭で金獅子賞、英国アカデミー賞最多4部門、そして記憶に新しい第93回アカデミー賞®で主要3部門など数々の賞レースで多数受賞し、ロードムービーの新たな傑作としても、また、新鋭監督のクロエ・ジャオと自身も主演と製作を担ったフランシス・マクドーマンドによる、女性タッグの映画としても、大きな話題となっています。
“ノマド”として路上に出るファーンを演じたのは、これまで「ファーゴ」(96)と「スリー・ビルボード」(17)、そして本作で3度目のアカデミー賞®主演女優賞を受賞した実力派女優、フランシス・マクドーマンド。彼女は主演だけではなく、製作も担っています。
さらに、ボブ・ウェルズ、リンダ・メイ、スワンキーをはじめファーンが道中に出会う“ノマド”を演じたのは、実在する本物の“ノマド”たち。
監督自らが顔を合わせてキャスティングし、彼らの素の表情を引き出すリアルな生活の中にマクドーマンドが身を投じることで、ドキュメンタリーとフィクションの境界線を超える新しい表現ジャンルを確立した作品です。
ストーリー
企業の倒産とともに、長年住み慣れた企業城下町の住処を失った女性、ファーン。
彼女の選択は、1台の車に亡き夫との思い出を詰め込んで、車上生活者、“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩くことだった。
毎日を懸命に乗り越えながら、往く先々で出会うノマドたちとの心の交流とともに、誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく…。
大きな反響を生んだ原作ノンフィクションをもとに、実在のノマドたちとともに新しい時代を生き抜く希望を、広大な西部の自然の中で発見するロードムービー。
2.100年以上、世界47ヶ国で愛される冒険小説原作『野性の呼び声』
『野性の呼び声』は、アメリカを代表する作家、ジャック・ロンドンが1903年に発表した冒険小説が原作。
原作「野性の呼び声」は、世界47ヶ国語で翻訳され、今でもアメリカの小・中学校の教科書に掲載されるなど、100年以上にわたって愛され続けている名作小説です。
これまで数え切れないほど映像化されてきましたが、この度、ディズニー・アニメーショ ン「アラジン」や「ライオン・キング」などを担当したクリス・サンダースが、映画史上初めて全編を通して実写映像化いたしました。
主人公ソーントンは、「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロをはじめ、「インディ・ジョーンズ」シリーズの主役の考古学者など、これまでも数々のカリスマ的ヒーローを演じてきた、ハリソン・フォードが主演。
人生の年輪を感じさせる芳醇な人間味が、“孤高の男”ソーントンを味わい深く表現しています。
またソーントン“最強の相棒”である名犬バックは、最先端の視覚効果とモーションキャプチャ技術を駆使することで、リアルな動きを実現。
自然の中を壮大に駆け巡る様子や、まるで人間のような表情や、思わずクスッとしてしまう可愛らしい仕草など、生命が吹き込まれたリアルな動きにも注目です!
ストーリー
バックはカリフォルニア州でミラー判事のペットとして幸せに暮らしていたが、ある日、男にさらわれ高値で売り飛ばされてしまう。
ゴールドラッシュに沸くカナダのユーコン準州でそり犬として働くことになったバックは、持ち前のリーダーシップで仲間の犬たちからの信頼を得ていく。
だが再び売られてしまい、過酷な環境での重労働を強いられていたが、ひとり傷心の旅をする男ソーントンに助け出される。
少しずつバックは心を開き、いつしかソーントンとの間に信頼と友情を育んでいく。
そしてバックとソーントンは、まだ見ぬ「地図に載っていない未開の地」を目指し、冒険の旅に出る。
やがて辿り着いた先で、彼らを待ち受けるのは…。アメリカの作家ジャック・ロンドンの人気小説が原作のスペクタクル・アドベンチャー。
3.傑作ミステリーを“豪華すぎる”キャストで描く!『オリエント急行殺人事件』
『オリエント急行の殺人』の原作は、言わずと知れたアガサ・クリスティーによる同名の傑作ミステリー小説「オリエント急行の殺人」。世界的に有名なミステリー小説の傑作を映画化!
ケネス・ブラナーが主演・製作・監督を務め、ジョニー・デップ、デイジー・リドリー、ジュディ・デンチなど全員が主役級の“豪華すぎる”キャストが共演しました。
また、同著者による続編小説の実写化映画「ナイル殺人事件」も2022年公開予定。
ストーリー
列車内で起きた殺人事件――。容疑者は乗客全員。エルサレムで事件を解決した名探偵のエルキュール・ポアロは、イギリスでの事件解決を依頼され、急遽、豪華寝台列車オリエント急行に乗車する。
アメリカ人富豪ラチェットから、脅迫を受けているからと身辺警護を頼まれるが、ポアロはあっさりと断る。
その夜、雪崩で脱線し立ち往生してしまった車内でラチェットが何者かに殺害される。
鉄道会社から捜査を頼まれたポアロは、乗客たち1人1人に聞き込みを開始するが、乗客全員には完璧なアリバイがあることが判明するのだった…。
4.戦時下の様子をユーモアたっぷりに大胆アレンジ!『ジョジョ・ラビット』
『ジョジョ・ラビット』は、第44回トロント国際映画祭では最高賞にあたる「観客賞」を受賞し、スカーレット・ヨハンソンやサム・ロックウェルなど話題の実力派キャストを交えながら、戦時下のドイツで暮らす10歳の心優しい少年ジョジョの視点を通して、困難な中で生きる人々の希望と喜びを描いた、世界中が笑い涙する感動必至のヒューマン・エンターテイメント。
第二次世界大戦下のドイツで母親と2人で暮らす少年ジョジョは、空想上の友だちであるアドルフ・ヒトラーの助けを借りながら、立派な兵士を目指しているが、心優しい性格から教官や仲間にからかわれる毎日。
そんなある日、家の中に匿われていたユダヤ人少女を発見し、交流を深めていく事でジョジョの生活は変化していくのが描かれている。
今ハリウッドで最も勢いがあり、注目を浴びているタイカ・ワイティティが監督・脚本・製作、さらに俳優までマルチに担当し、クリスティン・ルーネンズの小説「Caging Skies」を、史実は守りながらも大胆にアレンジ。
10歳の少年ジョジョを主人公に据えることで、コミカルかつブラックユーモアたっぷりに、ドラマと風刺の群舞のような作品を見事創り上げています。
ストーリー
第二次世界大戦下のドイツ。心優しい10歳の少年ジョジョは、空想上の友だちであるアドルフ・ヒトラーの助けを借りながら、青少年集団ヒトラーユーゲントで、立派な兵士になろうと奮闘していた。
しかし、ジョジョは訓練でウサギを殺すことができず、教官から“ジョジョ・ラビット”という不名誉なあだ名をつけられ、仲間たちからもからかわれてしまう。
ある日、母親とふたりで暮らしていたジョジョは、家の片隅に隠された小さな部屋で、ユダヤ人の少女がこっそりと匿われていることに気づく。
ジョジョの頼りとなるのは、ちょっぴり皮肉屋で口うるさいアドルフだけ…。臆病なジョジョの生活は一体どうなってしまうのか!?
5.アマチュア作家による、異例のヒットSF小説!『オデッセイ』
火星でのサバイバルを描いた、マッド・デイモン主演の大ヒットSF映画『オデッセイ』は、アンディ・ウィアーによるSF小説「火星の人」が原作。
この作品の執筆時、アマチュアだったアンディ・ウィアーだが、2009年に自らのブログで連載を始めると予想以上の人気を獲得。
2011年に電子出版すると、SF部門で売上第5位を記録し、2014年には日本でも発売され「第46回星雲賞海外部門」を受賞するなど、異例のヒットを記録しました。
ストーリー
人類による有人火星探査ミッション<アレス3>が、荒れ狂う嵐によって中止に追い込まれた。
ミッションに参加した6人のクルーは撤収を余儀なくされるが、そのひとりであるマーク・ワトニーは暴風に吹き飛ばされ、死亡したと判断される。
しかしワトニーは奇跡的に生きていた。独りぼっちで火星に取り残され、地球との交信手段もなく、次にNASAが有人機を送り込んでくるのは4年後。
サバイバルに不可欠な食糧も酸素も水も絶対的に足りない。そのあまりにも過酷な現実を直視しながらも、ワトニーは決して生き延びることを諦めなかった。
やがてワトニーの生存を知って衝撃を受けたNASAや同僚のクルーは、地球上のすべての人々が固唾をのんで見守るなか、わずかな可能性を信じて前代未聞の救出プランを実行するのだった…。