2022年・花粉の飛散量は?◯◯の日常的な摂取は大敵!花粉症対策は◯◯が優秀!
2月になると花粉が飛散し始め、花粉症に悩まされる方も多いのではないでしょうか?
花粉症は植物の花粉によって引き起こされるアレルギー疾患で、各植物が咲く時期に限って症状が現れます。
対象になる植物は数十種類あり、人によって対象の花粉が異なるため、症状が起きる時期も様々。代表的なものは春先の「スギ」による花粉症。
今回は、菌ケア目線での花粉症との向き合い方、そして対策方法をご紹介します。
2022年、今年の花粉の飛散量は?
日本気象協会によると、スギ花粉の飛散開始時期は今年も2月上旬を予測しています。
九州や四国、中国、東海、関東の一部から飛散が始まる見込みで、早めの対策が必要となりそうです。
今シーズンの飛散量は四国、中国、近畿、東海では例年より少ない見込みであるものの、関東、東北では前年比1.1倍と例年並み、北陸では1.7倍、北海道は前年比の約3倍と非常に多い飛散量であり、しっかり対策する必要があるでしょう。
花粉症の発症には“腸”が大きく関係していた…!?
腸には全身の免疫細胞の7割以上も集まっていると言われており、その腸内細菌のバランスが崩れると免疫系にも異常が現れます。
現代病とも言われる花粉症が増加傾向にあるのは、現代の食生活や生活環境、ストレスなどの変化による腸内環境の乱れが原因かもしれません。
花粉症と生活習慣の意外な関係とは
花粉症はアレルギーの1種で「花粉」という本来無害である物質に対して免疫が過剰に反応している状態です。
こと花粉症においては「小さい時は出なかったのに!」という方も多いです。その理由の1つに「生活習慣が変わったことによるリーキーガット症候群」の可能性があります。
リーキーガット症候群は「腸もれ」とも呼ばれます。腸の細胞と細胞の間に隙間が空いてしまい、そこから腸内の有害な物質(食べ物の細片や菌、悪玉菌の出す毒素)が血中に漏れ出し、免疫に異常をきたしている状態です。
この症状を起こす原因は様々あり、例えば日常のストレスから杜撰な食生活(高脂質・高糖質なの食事や食物繊維の不足、それからジャンクフードや添加物など)、小麦製品の常食などがあります。
広く、腸内細菌の善玉菌の数を減らし、悪玉菌が増えてしまうような生活習慣を行うことが、症状を引き起こす原因として考えられています。
◯◯の日常的な摂取は腸の大敵!
小麦の常食が腸もれ(リーキーガット症候群)の原因であると示唆されています。小麦グルテンに含まれるグリアジンという物質が、腸壁を刺激し隙間を開けてしまうことがわかりました。
健康な方であれば多少の小麦は問題ないのですが、小麦の摂取が日常的になっている方や、腸内環境が悪化している方(腸が弱っている状態)の場合、リーキーガット症候群が起きやすくなっています。
対策として、小麦を含む製品を抜いた食事を行ったり、より腸内環境が整う食事、具体的には善玉菌を増やす食物繊維や、善玉菌の定着を助けるオメガ3脂肪酸を積極的に摂る食生活を意識することが大切です。
菌目線での花粉症対策は◯◯が優秀!
緑茶にはさまざまなアミノ酸やポリフェノールが含まれていますが、その中でも「カテキン(ポリフェノールの一種)」には、「善玉菌(ビフィズス菌)を育てる効果」と「免疫を整える効果」の2つの効果があります。
緑茶の抽出の仕方で含まれるカテキンに差がある!?
緑茶を抽出する際の温度によって、カテキンの成分が変化することが分かっています。ですので、欲しい効果によって淹れ方を変えてみてもいいでしょう。
■エピガロカテキンガレート(EGCG)→割合として一番多く含まれている。抗酸化力が高く、免疫を調整する。
■エピガロカテキン(EGC)→免疫機能を強化する。
菌ケア目線で花粉症に効果がありオススメなのは、「免疫を整える」役割のエピガロカテキンガレート(EGCG)です。
このエピガロカテキンガレートは、熱いお湯(80°C以上)で煮出した緑茶に多く含まれ、酸化を防ぎ免疫機能を整える作用があります。つまりそれは花粉症などアレルギー症状の軽減です。
さらに、喉にウイルスが付着するのを防ぐ効果もあるなど、風邪予防にも効果があります。花粉症が気になっている方は、80度以上の高温で抽出した緑茶をまずは取り入れてみるといいかもしれません。
アツアツな緑茶とは反対に水出しの緑茶にはまた別のカテキンが。それはエピガロカテキン(EGC)です。
これは免疫力を強化する働きがあります。10°C以下の水で作るのが1番よいとされており、冷水で出した緑茶はカフェインの濃度も低いので、夜に飲むこともよいでしょう。
作り方は、およそ水1Lに茶葉10〜15gを目安とし、3時間以上置くのが理想的。寝る前に作って朝飲むと効率がよさそうです。
水出し緑茶を加熱すると成分が壊れてしまうので冷えた飲み物を避けたい人は、冷蔵庫から出して常温に戻るのを待ちましょう。
【オススメの緑茶】茶友『あさつゆ』
茶友さんは長崎県の緑茶メーカー。広大な茶園では7種類もの異なる緑茶を栽培していて、その銘柄はこれまでに「日本茶アワード」や「農林水産大臣賞」など様々な賞も受賞しています。
『あさつゆ』は、「天然玉露」とも呼ばれる緑茶の品種、「アサツユ」を使用した商品。玉露とは本来、緑茶の収穫前に「むしろ」をかぶせて日光を遮ることで、光合成を抑えて旨味が増えるようにしたものです。
しかしアサツユはそういった人為的な工夫をしなくても、自然に旨味が強いお茶であることから「天然玉露」という呼び名がついているのです。本物志向の方々にも愛される、まろやかで味わいのある緑茶です。味わい深いですが価格は手頃なことも、オススメのポイントです。
菌ケア専門家・下川 穣さんプロフィール
3年のクリニック経営を中心に、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導を行っている。医療法人の理事長を務めていた時代に、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌ケアによる根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。現在、代表取締役を務める。