黒ずみの原因はゴシゴシ洗いかも!?ボディ洗いの新常識!直手洗いの3つのポイント
美意識の高い女性は、手で体を洗っているってご存知でしたか?
汚れとニオイをとって肌にやさしい洗い方は「直(ジカ)手洗い」なんです!
そこで今回は、ボディ洗いの新常識!直手洗いの3つのポイントをご紹介していきます。
タオルを使ったゴシゴシ洗いは皮膚の黒ずみの原因に!?
「汗をかきやすい方、また皮脂がでやすい背中や胸の中心などはタオルを使ってゴシゴシ洗いたくなりますが肌にダメージを与えてしまいます。」と皮膚科医の高山先生は話します。
「ボディ洗いにナイロンタオルを使っていませんか?ナイロンタオルはデコルテや背中、お腹などにシミができる摩擦黒皮症の原因になることがあります。摩擦黒皮症は主にナイロンタオルを使うことが原因で起こることからナイロンタオル色素沈着症、ナイロンタオル皮膚炎ともいわれています。やさしく洗おうと心がけていても、忙しい現代人はついついゴシゴシこすってしまいシミの原因をつくってしまうようです。」と、高山先生はゴシゴシ洗いに警鐘を鳴らしています。
胸、背中は顔同様に擦らないのが基本!
女性の場合、ある年齢になると胸や背中にそれまでできなかったニキビやベタつきを感じる方もいます。
30代の女性にインタビューすると「もともと乾燥肌だったのに最近は、お風呂に入る度に胸や背中がべた付いているからゴシゴシとそこを洗ってしまいます。」という方も。
高山先生は、ベタつきやすい場所のゴシゴシ洗いを「皮膚には外部の刺激から肌を守るためのバリアという役割機能があります。皮脂を落とそうとすると皮膚の表面を傷つけて、水分の蒸散量が増えるなど、ますます皮膚が乾燥して肌荒れがひどくなります。」と指摘しています。
顔のニキビ同様にベタつきやすい場所こそ優しく洗うのが基本と指導しています。
今日からできる!直手洗いの3つのポイント
■1.軽く濡らす。
■2.石けんを肌の上で転がすイメージで。
■3.胸、クビの後ろ、ワキ、足は念入りに。
汗や汚れ、ニオイが出やすい部分は2度洗い!ベタついていると感じるときほど優しく、手で丁寧に。
顔を手で洗うように、ボディも手でやさしく洗おう!
毎日顔を手でやさしく洗うように、体も手を使って洗いましょう。ボディも顔と同じ皮膚がつながっています。
ポイントは肌に摩擦刺激を与えないこと!
泡立ちの良い石けんや直接塗るタイプの石けんを使って丁寧に汚れを落とすということです。
ワキ、首の後ろ、胸、足などニオイが気になる部分は、2度洗いしましょう!
高山かおる先生プロフィール
済生会川口総合病院皮膚科主任部長。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科皮膚科特任准教授も併任。山形大学医学部卒。専門は接触性皮膚炎、フットケア。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。「皮膚科医が教える本当に正しい足のケア」(家の光協会)他、フットケアに関する著書多数。