それ本当に合ってる?専門家に聞く!布団のダニの適切な対処法・寝室環境の整え方
今年は相対湿度が平年に比べて高く、ダニが好みやすい気候が続きました。
「天日干し」や「掃除機」では布団についたダニに対処できないってご存知でしたか?
今回は、健康を守るお掃除士(医療環境管理士)松本忠男さんに監修いただき、年末年始のお掃除ポイントについて、布団のダニの適切な対処法や、寝室環境の整え方について教えていただきました。
2022年の年末大掃除ポイントは?
松本さんによると、2022年は湿度が高い日が続いたのでダニ・カビが増えやすい場所の掃除を意識することが大切だそう。
見落としがちな食器棚や引き出しの隅。忘れられやすいのが寝具です。
毎日寝ている布団はダニの温床となりやすく、ダニはアレルギー症状の一因となります。
布団のダニ対策として、自宅でできるシーツの洗濯や粘着ローラーは布団表面のダニ対策になります。布団内部のダニには、洗濯乾燥や高温乾燥を行うことが必要です。
生きているダニより、ダニの死骸や糞は細かい粒子になり体内に吸い込まれやすくなります。布団内部からダニの死骸や糞を取り除くためには洗濯乾燥で洗い流しましょう。
天日干しや掃除機はやり方によってはダニに対して逆効果になることがあるとのこと!
約70%の方がダニを駆除できない「天日干し」を正しい布団ケアとして認識!?
正しい掛け布団・敷布団ケア法の認識について調査したところ、掛け布団・敷き布団共に、「シーツの洗濯」「天日干し」「洗濯乾燥」が上位3位になりました。
約70%の方が「天日干し」を正しい布団ケアとして認識しており、布団にいるダニや死骸・糞を洗い流すことができる洗濯乾燥については、半数以下の認知であることが分かりました。
また掛け布団に比べて、敷布団の洗濯乾燥の認識が低いことが分かりました。
根本的な対策としては「干す」のではなく「洗う」ことが不可欠!
天日干しで布団のダニ対策ができていると思っている方は一般的に多いですが、根本的な対策としては「干す」のではなく「洗う」ことが不可欠だと松本さんは言います。
洗濯乾燥の頻度は年3回の「梅雨前の4〜5月」「湿度の高い時期の後半にあたる9月」「加湿器を使う機会が多い1〜2月」が理想。
夏・冬は春・秋に比べると、気温や湿度の変化が大きいため、この時期の布団のメンテナンスが大切です。
また空気が乾燥すると、布団からのダニの死骸や糞の飛散量が増えやすくなります。
そして、前述したように、布団を清潔に保つためには、布団の表面と內部の両方のケアが必要です。
清潔度が高いと思っている方でも、誤ったケアを続けているとダニには対処出来ていない場合があります。
シーツの洗濯のみ、天日干し、掃除機などではなく、高温でダニを殺すこと、洗濯乾燥が大事になります。
ダニ・カビが増えやすい寝室環境チェック
布団に発生したダニへの対処だけではなく、そもそも発生しにくい寝室環境にすることも大切です。適切な寝室環境になっているか、チェックしていきましょう!
ダニは高温多湿を好み、ほこり、フケ、皮脂などの汚れもダニの栄養となってしまいます。
寝具の設置場所について、窓や壁際は、湿度高くなりやすいため、部屋の中央に置くことがベストですが、窓や壁際に置く際は、10cmは離すように意識しましょう。
年に3回はコインランドリーで布団の洗濯と乾燥を!
ダニを死滅させるためにオススメは年に3回のコインランドリーでの布団の洗濯と乾燥が必須!
【洗濯・乾燥】洗濯乾燥機SF-5シリーズ
通常ドラムの回転方向を変えることによって汚れを落とすのに対し、「敷ふとん洗濯コース」では、同一方向に回転し続ける「ふとん遠心プログラム」を搭載。ふとんの型崩れを防ぎます。
【リフレッシュスチーム】リフレッシュスチーマーFRDG-150C
ふとん全体に面した計18,000個の通気穴を通じて熱風を送り込むことで、ふとんのすみずみまで乾かす乾燥コースに加えて、独自開発した仕上げ方法「リフレッシュコース」を搭載。高温スチーム・除菌・消臭までをわずか15分で仕上げます。
監修:健康を守るお掃除士(医療環境管理士)松本忠男さんプロフィール
35年間、病院の環境衛生に携わる。1997年に医療関連サービスのトータルマネジメントを事業会社を設立。これまで現場で育ててきた清掃スタッフの総数は700人を超える。現場で体得したコツやノウハウを、多くの医療施設、清掃会社、一般家庭などに発信する。著書は、扶桑社「健康になりたければ家の掃除を変えなさい」、幻冬舎「病気にならない掃除術」、辰巳出版「清掃はいのちを守る仕事です」他17冊。