4月14日はオスカー俳優エイドリアン・ブロディの誕生日!ウェス・アンダーソン監督との出演作品4選
4月14日(木)はアカデミー賞®4部門を受賞した『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)や『ダージリン急行』(07)などに出演し、ウェス監督作品では常連のエイドリアン・ブロディの誕生日!
彼の誕生日を記念して、4月27日(水)に発売するウェス・アンダーソン監督の記念すべき10作目『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ブルーレイ+DVDセットを含め、これまでにエイドリアン・ブロディが出演した4作品を一挙ご紹介します。
2人の歴史をたどりながら、“ウェス・ワールド”に浸ってみましょう!
1.『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は、ウェス・アンダーソン監督の記念すべき10作目。
物語の舞台は、20世紀フランスの架空の街にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部。米国新聞社の支社が発行し、名物編集長が集めた一癖も二癖もある才能豊かな記者たちが活躍し、国際問題からアート、ファッションから美食に至るまで深く斬り込んだ唯一無二の記事で人気の雑誌名が、映画のタイトルにもなりました。
しかしある日、編集長が仕事中に心臓麻痺で急死し、彼の遺言によって「フレンチ・ディスパッチ」の廃刊が決まります。本作は、編集長の追悼号にして最終号の全貌を、1つのレポー トと3つのストーリーで描く、ウェス・アンダーソン監督ならではのエスプリとユーモアに富んだオムニバス映画なのです。
実在する雑誌「ニューヨーカー」と、実在する著名な記者に触発されて作られたというストーリーはもちろん、全編を通しての監督の映画とフランスと活字カルチャーへのこだわりと大きな愛、そしてファンを惹きつけて止まない、カラフルで特徴的な独特の世界観も絶賛され、第74回カンヌ国際映画祭では、上映後に約9分もの熱いスタンディング・オベーションで讃えられた傑作!
本作でエイドリアン・ブロディは、狂気の画家と、彼の看守かつミューズ、そして強欲な画商についてのストーリー「確固たる名作」にて画商ジュリアン・カダージオ役を演じています。その他、ビル・マーレイや、オーウェン・ウィルソン、フランシス・マクドーマンドら常連キャストに加え、「007」シリーズのボンドガールでも知られるレア・セドゥ、「レディ・バード」(17)でアカデミー賞®主演女優賞ノミネートのシアーシャ・ローナン、さらに、エドワード・ノートンまで…想像をはるかに超える豪華で贅沢なキャストらが魅せる、個性的すぎる愛しいキャラクターたちも大きな見どころです!
ストーリー
20世紀フランスの架空の街にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部。才能豊かな記者たちが、様々なテーマに深く斬り込んだ唯一無二の記事で人気を獲得している。
ところが、編集長が急死、彼の遺言によって廃刊が決まる。何が飛び出すか分からない、思いがけないほどおかしく、泣ける、追悼号にして最終号の全貌とは?
映画・フランス・活字カルチャーへ愛をささげた、唯一無二の映像と、ウェスにしか描けないエスプリ(機知)とユーモアの集大成!
2.『ダージリン急行』
『ダージリン急行』は、インドの風景の美しさやインドの価値観に魅せられたウェスが2007年に発表した、カラフルな色彩や列車の緻密な内装、インドの風景のコントラストが素晴らしいロード・ムービー。
父の死を機に絶交していた3兄弟が、絆を深めるための旅に出ます。エイドリアン・ブロディは父の遺品を1人占めしていることを責められ、妻ともうまく行っていない次男ピーター役。
それぞれが悩みを抱える中での旅の珍道中を笑いながら、エキゾチックなインド北西部の美しい映像美も楽しむことができます。
ストーリー
長男フランシス、次男ピーター、三男ジャックのホイットマン3兄弟。彼らはフランシスの提案で、インド北西部を走るダージリン急行に乗り合わせた。
旅の目的は、父の死をきっかけに1年ものあいだ絶交状態にあった兄弟の結束を再び取り戻すこと。
バイク事故で瀕死の重傷を負い、奇跡の生還を果たしたばかりのフランシス。兄弟から父の遺品を独り占めしたと非難され、妊娠7ヵ月の妻アリスとも上手くいっていないピーター。そして、家族をネタに小説を書き上げたばかりのジャックは、失恋の痛手を引きずっていた。
それぞれに問題を抱える3兄弟は、早々に衝突してしまうが…。
3.『グランド・ブダペスト・ホテル』
『グランド・ブダペスト・ホテル』は、レイフ・ファインズやエドワード・ノートン、ジュード・ロウなどの超豪華キャストを迎え、オフビートな物語、絵画的な画作り、キャストの個性をフルに活かした配役で話題となりました。
エイドリアン・ブロディは、殺害されたマダムD(ティルダ・スウィントン)の長男役。母の遺産相続の諍いに巻き込まれていきます。
ウェス監督らしい独特で中毒性のある世界観で、見事アカデミー賞®4部門受賞の話題作。砂糖のように甘く、どこかファンタジックなミステリー・コメディです。
ストーリー
美しい山々を背に優雅に佇む、ヨーロッパ最高峰と謳われたグランド・ブダペスト・ホテル。その宿泊客のお目当ては“伝説のコンシェルジュ”グスタブ・Hだ。
ある日、彼の長年のお得意様、マダムDが殺される事件が発生し、遺言で高価な絵画がグスタブに贈られたことから容疑者として追われることに。
愛弟子のベルボーイ・ゼロの協力のもとコンシェルジュの秘密結社のネットワークを駆使して、ヨーロッパ大陸を逃避行しながら真犯人を探すグスタブ。殺人事件の真相は解明できるのか!?
4.『ファンタスティック Mr.FOX』
『ファンタスティック Mr.FOX』は、ブラックユーモアとイマジネーションが織りなす短編で知られる、ロアルド・ダール原作のベストセラーを完全映像化したストップモーション・アニメーション。
本能に逆らわず生きることが大切と教えてくれる原作のメインテーマを生かしながら、そこにウェス監督自身の永遠のテーマともいえる父と息子の物語や、登場人物たちの成長物語などを織り込んだストーリーに描き上げています。
野ねずみ役のエイドリアン・ブロディをはじめ、ジョージ・クルーニーやメリル・ストリープの吹替えでも話題となり、CGや3Gが普及した現代にあえてパペットを使った、ウェス監督ならではのこだわりにも注目です。
ストーリー
Mr.フォックスは盗みをしながら暮らしていたが、妻のMrs.フォックスとちょっと変わり者の息子アッシュのために足を洗い、今は穴暮らしをしながら新聞記者として働く日々。
だが、「もっといい暮らしがしたい!」そんな欲求にかられた彼は、丘の家を購入することに。しかし丘の向こうには意地が悪い3人の農場主(人間)が住んでいた。
憧れの家へ引越し、人間に近づいたMr.フォックスは野生の本能が目覚めてしまい、人間たちの飼育場から昔のように獲物を盗むことに熱をあげていく。
日々獲物を盗まれる人間たちの怒りはついに絶頂に達し、結束した3人はトラクターを使って根こそぎ丘を掘りかえし始めた。父親として、“ファンタスティック”に生きたいMr.フォックスと土の中で生活する彼の仲間たちは、野生の本能と誇りをかけ、人間たちと戦い始める!