暑さが本格化する前に!医師が教える、今からはじめる熱中症対策“暑熱順化”って?

暑さが本格化する前に!医師が教える、今からはじめる熱中症対策“暑熱順化”って?

ここ数年、春先から急激に気温が上昇する傾向にあります。そのため、体が暑さに順応できないため、多くの方が熱中症で搬送されています。

また、今年はすでに全国的に夏日を記録するなど、4月から季節外れの暑さが続いており、春先の急な寒暖差による熱中症に注意が必要!

さらに、今年の夏は2年ぶり全国的な「猛暑」が予想されています。

そこで今回は、ひまわりクリニック院長・野崎 豊先生に、暑さが本格化する前に今からはじめる熱中症対策“暑熱順化”(しょねつじゅんか)について教えてもらいました!

熱中症に負けない体作り“暑熱順化”とは?

暑熱順化(しょねつじゅんか)とは、徐々に体を暑さに順応させることです。暑熱順化を獲得すると、体が上手に発汗できるようになるため、体温の上昇を防ぎ、熱中症の予防につながります。

【本格的な夏を迎える前に熱中症搬送者が多い理由】
人は汗をかくことで体温を調節していますが、この時期は冬に汗をかく機会が少なかったため、汗腺機能が低下し、上手く汗をかける体になっていないため、暑さに順応できず熱中症になってしまいます。

“暑熱順化”を獲得して熱中症に負けない体を作るためには?

暑熱順化を獲得するにあたり重要なのは、汗腺を鍛えることで上手に汗をかける体にすること、すなわち、発汗を促す自律神経反応、ならびに汗腺の働きを活性化することです。

具体的には、手軽に汗をかけるウォーキングやジョギングなどの「運動」や「入浴」を推奨します。入浴はシャワーだけではなく、しっかり40〜41°C・10分程度湯船に浸かり、深部体温を約1°C上げ、発汗することが重要です。

運動や入浴が難しい方は、普段の生活を少し変えるだけでもいくらかの暑熱順化を獲得できます。

例えば、冷房の効いた涼しい部屋だけで過ごし、汗をかく必要のない生活を送っていると、急に暑い環境にさらされたときに、体温を調節する機能を発揮することができません。

冷房の設定温度を高めにする、朝夕は室内に外気を取り入れるなど、冷房に依存しすぎない工夫をし、少しずつ体を暑さに慣れさせましょう。

また、暑熱順化を獲得するには数週間程度必要ですので、暑さが本格化する前の春先から行うことを心がけましょう。

“暑熱順化”にあたり脱水症に注意!

暑熱順化を獲得するためには、たくさんの汗をかきます。その際注意したいことは脱水症状を起こさないことです。意識的にこまめな水分とミネラルの補給を行いましょう。

十分な水分、ミネラル補給を行うと、血液循環量が増え、汗がかきやすくなるため、暑熱順化も進みやすくなります

水分、ミネラル補給が同時にできる飲料として無糖で毎日飲めるミネラル入りむぎ茶を推奨します。「血流改善効果」や「体温下降効果」もあり、熱中症対策に効果的ですし、安全に暑熱順化を進めるための最適な飲料と言えます。

暑熱順化チェックリスト

☑︎涼しい場所、服装で汗ばむ程度の運動
☑︎20°Cを超えて暑いと感じても、すぐクーラーを付けずに衣類で調整
☑︎毎日、湯船に浸かる(40〜41°C、10分)
☑︎こまめに水分とミネラル補給(※ミネラル入りむぎ茶を推奨)

医師が推奨する“ミネラル入りむぎ茶”が熱中症対策に効果的!

「熱中症」は、水分やミネラル不足から体温調節機能が破綻し、身体に熱がこもることで引き起こされます。

発汗により 熱が放出されるだけでなく、体内で発生した余分な熱は血液によって皮膚表面に送られることで、その熱が体外に放出され、血液の温度を下げることで体内の熱を下げます。

そのため、水分やミネラルが不足して血液がドロドロ状態になると、血液の流れが悪化し熱を放出しにくくなるため、熱が体内にこもり「熱中症」に陥ってしまいます。そこで、ミネラル入りむぎ茶の血流改善効果が、「熱中症対策」に効果的であると言えます。

また、ミネラル入りむぎ茶は、体の余分な熱を奪い体温を低下させる「体温下降効果」もあるため、「熱中症対策」に効果的と言えるでしょう。

むぎ茶は医薬品と異なり一般の食品のため、これらの効果は緩やかです。カフェインも含みませんので、お子様から高齢者、冷え性の方、妊婦の方も安心な飲料と言えます。

熱中症だけじゃない!水分、ミネラル不足で起こる健康リスクとは

水分やミネラル不足により血液がドロドロになることで高血圧を招いたり、血栓ができることで心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があります。

特に夏は、汗を多くかくことから、「夏血栓」になる恐れがあるので注意が必要です。その対策として血液がサラサラになる血流改善効果のあるミネラル入りむぎ茶の飲用を推奨します。

特に高齢者は加齢に伴い動脈硬化が進み高血圧になる方が多いため、ミネラル入りむぎ茶の飲用は効果的です。

水分だけでなく「ミネラル」補給が大切な理由

汗をかいた時だけでなく、人は皮膚や呼気から「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」と言って、体重が70kgの人で1日に約1L近くもの水分、ミネラルが失われています。その時、水分だけでなくミネラルを一緒に補給することが重要です。

ミネラルは、体の調子を整えるために必要な栄養成分で、5大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル)の1つです。

体内で作ることができないため、食品や飲料から補給する必要があります。熱中症に効果的なミネラル入りむぎ茶は、手軽にミネラルが補給できるのでこまめに飲用すると良いでしょう。

ミネラルが不足すると疲れ、めまい、動機などの体調不良などが起こります。

熱中症対策に効率的「点滴飲み」って?

熱中症は発生した当日の水分とミネラル不足から起こるのではなく、数日前からの不足が原因で発生します。

また、水分とミネラル補給は、一気に行っても血液内に吸収された時にしか効果がありませんので、少しずつ継続的に飲む「点滴飲み」が効率的です。

体重が70kgの人では、1日に約2.5Lの水分摂取が必要です。

点滴飲みのポイント
点滴のように少しずつ継続的に飲むこと!
■体に吸収されやすく、適度に汗もかける。
■目安は1時間にコップ1杯程度。

生活シーンや体調に合わせた飲料の選び方

【ミネラル入りむぎ茶】
適度な塩分とミネラルを含み糖分を含まないことから、「エネルギー消費量はさほど高くないが汗をかく」という、日常生活を過ごす大半の方に推奨できる最適な熱中症対策飲料です。

【スポーツドリンク】
大量に汗をかいた時に飲用することを推奨します。ただし、エネルギー消費量がさほど高くない大半の人にとっては、糖分が多いため糖尿病(一過性の)リスクや、肥満リスクに注意が必要です。

【経口補水液】
脱水症状に陥ってしまった後、特に医師から脱水状態の食事療法として指示された場合に限り飲んで良い飲料です。自己判断で予防的に飲むと塩分の過剰摂取になることがありますので注意が必要です。

2年ぶり全国的な「猛暑」が予想される今年は、熱中症に注意!

気象庁が発表したこの夏の暖候期予報によると、夏は2年ぶり全国的な「猛暑」が予想され、平年並みか平年より高くなる見込みのため、熱中症対策は、夏本番を迎える前の今のうちから注意が必要です。

昨年は、緊急事態宣言などによる在宅時間の増加により一昨年に比べて救急搬送者数は減少する結果となりましたが、梅雨明けの7月中旬は、急激な気温の上昇に体がついていけず熱中症で搬送される人が多発しています。

また、マスクを着けると熱が体外に出にくくなり、体内の温度が上昇したり、口の中が湿るため、喉の渇きを感じづらくなるため、水分補給を怠りがちになります。マスク生活の常態化による「マスク熱中症」にも注意が必要です。

今のうちから、暑熱順化を獲得して、暑さに負けない体づくりをしていきましょう!

MYRALS 編集部

MYRALSは大人女子のための美容情報サイトです。 美の基準を上げるサポートするため"自分のリアルを高めよう"をテーマに、美容ニュースやコスメ情報などいつま...

プロフィール

関連記事一覧