皮膚科医が解説!「夏の肌疲れ・乾燥・毛穴の開き」スキンケアのポイント3つ

皮膚科医が解説!「夏の肌疲れ・乾燥・毛穴の開き」スキンケアのポイント3つ

多くの女性が感じている「乾燥」や「毛穴の開き」といった肌トラブルは、まさに夏の間にダメージが蓄積した結果生じています。

このような“夏の肌疲れ”には、この時期の肌状態に合わせた適切なケアを行うことが大切!

今回は皮膚科医・今泉 明子先生に“夏の肌疲れ”をケアするポイントを3つ、教えていただきました。

POINT1.肌の潤いを守りながらしっかり汚れを落とす!

汗やべたつきが気になるからと、洗浄力が強いクレンジングや洗顔を使っている方も多いのではないでしょうか?

メイクや汚れをしっかり落とすことも大切ですが、落としすぎは肌に必要な潤いまで奪ってしまいます。

過剰なクレンジングや洗顔により天然保湿因子が奪われるため、肌本来のバリア機能が低下し、肌荒れやくすみといった肌悩みの原因となります。

また、一方で普段のメイクをしっかり落としきれないのもNG。汚れが蓄積し、大人ニキビなど肌トラブルにつながってしまっている可能性も。

長引くマスク生活においては、マスクによる蒸れや摩擦が肌に負担をかけるだけでなく、汗・化粧などの汚れが蓄積して毛穴が詰まり、バリア機能が低下した肌にさらに追い打ちをかけてしまっています。

その結果、肌表面だけでなく肌内部にもダメージを与えてしまっている可能性大です。

このようなダメージを防ぐために、1日の終わりに行う洗顔・クレンジングの際は、肌の潤いを守りながら、メイクや汚れをしっかり落としきりましょう。

洗顔・クレンジングのコツ

クレンジングの際には、生え際からフェイスライン、小鼻やアゴ周りなど見落としがちな部分まで丁寧に馴染ませること。

摩擦はくすみ・シミの原因につながることもあるため、洗顔の際は、洗顔料を泡立ててから優しく肌の上を滑らせるだけにしましょう。

泡立てないタイプの洗顔料の場合は、顔のフェイスラインから生え際の輪郭(Oゾーン)から洗顔していくことを意識すること。

「マスクの下は日焼け止めを塗っているだけ!」と思っている方でも、洗顔はクレンジング・洗顔料を使い、ぬるま湯でオフしていきましょう。

さらに朝の洗顔も丁寧に行うことで、寝ている間の汗・汚れも落とすことができます。特別なケアをプラスするというよりも、いつものスキンケアを一層丁寧に行うことがオススメです。

POINT2.肌表面のベタつきに惑わされず“内側”の保湿を意識して!

クレンジング・洗顔後はしっかりと肌を保湿しましょう。

実は、毛穴の開きや皮膚のザラつき・くすみのような日常的な現象も肌内部の乾燥が関係しており、長引くと皮膚トラブルの原因につながることもありますので、肌の表面だけでなく、肌内部まで保水・保湿を心がけることが大切。

また、肌状態に合わないクレンジング・洗顔による落としすぎやスキンケア不足によって肌の水分や天然保湿因子が足りなくなると、ゆらぎ肌や敏感肌、ひいては大人ニキビ・しみを引き起こすといった負のスパイラルに陥る可能性も…。

特に日本の夏は湿度が高いですが、室内ではエアコンを付けていることが多いため、実は肌は乾燥しやすい状態。

さらに紫外線ダメージにより、肌内部の水分がますます奪われやすい環境にあり、自分が思っているよりも肌にダメージを受けていた可能性大!

そこで、クレンジング・洗顔の選び方やスキンケア方法の見直しが大切となります。

スキンケア見直しのコツ

いつもの化粧水を多め(500円玉3個分が目安)にとって、手の体温で温めながら肌に馴染ませるように浸透させたり、保湿パックを取り入れたりすることをオススメします。

夏の間からこのようなケアを行うことがベストですが、秋でもまだ間に合います。

「私は肌の表面が乾燥しているわけじゃないから大丈夫!」と思っている人も、実は内側は乾燥しているかもしれません。

今一度保湿ケアを徹底してみてください。

POINT3.なるべく肌をこすったり触ったりせず、刺激を与えない!

敏感な状態になっている肌には、できるだけ擦るなどの刺激を与えないようにすることが大切です。

肌に摩擦を与えると赤みやくすみ、さらには肝斑を引き起こしたり、汚れた手で触ることで汚れが付着して炎症を起こしたり、にきび・吹き出物を起こしてしまうからです。

また、この時期は、皮脂詰まりによる毛穴を刺激するようなケアは避けた方がベター。ピーリングやゴマージュなどのあとは、普段よりもしっかり保水を心がけましょう。

コットンや手で化粧水を馴染ませてるときや洗顔時、肌をゴシゴシ擦っていませんか?スキンケアの最後に、肌を擦るようなマッサージをしていませんか?

心当たりのある人は要注意!

今日から、なるべく肌を擦らない、触らないように意識しましょう。

どうしてもむくみが気になってマッサージをしたい場合は、擦るのではなく、保湿クリームを使ってリンパの流れをよくすることがオススメです。

また、スキンケアや洗顔、クレンジングもなるべく肌に負担がかからないものを選びましょう。

マッサージもできるオススメのクレンジング

ちふれ『ウォッシャブル コールド クリーム』
■715円(税込)・詰替用616円(税込)/300g

クレンジングとマッサージの両方に使えるクリームタイプで、指のすべりがよく、軽やかなタッチなのでマッサージクリームとしても◎!

皮膚科医・今泉 明子先生プロフィール

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。聖マリアンナ医科大学を卒業後、皮膚科医として経験を重ねるほか、最先端の美容医療を学ぶため渡米。ニューヨークワイル・コーネル医科大学では皮膚の修復・再生にアプローチする「ペプチド」の研究に従事する。帰国後、都内皮膚科クリニック院長を経て、今泉スキンクリニック(六本木)を開院。日々診療を行う傍ら、国内外の学会・講演に登壇、世界中のドクターへ注入技術の指導を行うと共に、『ヒアルロン酸注射』『ボトックス注射』治療の啓蒙にあたる。

MYRALS 編集部

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