あなたは大丈夫?4つのインスタ疲れ病…ストレスフリーに楽しく発信する心構えとは
もはや私たちの日常の一部となっているSNS。FacebookやTwitter、Instagramなど様々なSNSがありますが、今回は主にInstagramについてお話していこうかなと思います。
“インスタ映え”という言葉が定番化し、食でもコスメでもファッションでも、珍しかったり、可愛かったり、美しかったりと“インスタ映え”を重視して選ぶことも現代では“普通”となっていて、それに伴い“インスタ映え”するものや場所も確実に増えましたよね。
本来は私たちの日常をより豊かにし、そして楽しく発信したり、投稿をチェックしたりするもののはずが、実は最近『インスタ疲れ』に陥っている方も多いよう。
そこで今回は、「ストレスフリーに楽しく発信する心構え」についてご紹介していきます。
SNSの中でもInstagramが1番疲れる…!?
Facebookは本名で登録するSNSのため、ビジネスで活用したり、比較的リアルなコミュニティ(実際に顔を合わせ知っている友達など)との繋がりとして活用している方が多いですよね。
そしてTwitterはテキストメインで、その都度思ったことを“つぶやく”という感覚で、時にはマイナスな感情も気軽に発信することができるSNSという位置付けではないでしょうか。
しかしInstagramは画像メインのSNS。フィード投稿(タイムライン)は自身のアルバムのようになるため、ビジュアル的に良くないものは投稿せず、美しいものや可愛いもの、自撮りで盛れた場合などの厳選された画像を投稿します。
Instagramにもテキストはありますが、相当その方のファンでない限り、全てを読むことはあまりないのではないでしょうか。パッと見て「いいな」と思った画像に“いいね”と呼ばれるハートマークを押すという方が大半だと思います。
そのため、投稿する1枚の画像のために何枚、何十枚と撮影し、その中からより良く撮影できた“最高の1枚”を投稿するのがInstagram。だからこそ、他のSNSと違って決して気軽には投稿できないことを大前提として、『インスタ疲れ』に陥る原因なのです。
あなたは大丈夫?4つのインスタ疲れ病
1.インスタ映えする写真に取り憑かれちゃった病
先ほども述べたように、Instagramは画像が命と言っても過言ではありません。どこへ行くか、何を着るか、何を食べるか…私たちの日常のふとした瞬間を切り取った瞬間ではあるものの、自分でも知らず知らずのうちに全ての選択基準が“インスタ映え”になってしまっている方もたくさんいるはずです。
自負していない方が大半かと思いますが、「Instagramを抜きに考えること」を意識してみると本当の自分の意思が見えてくるでしょう。
ちょっとしたことに思えるかもしれませんが、思っている以上にInstagramが軸になりすぎていることに気づくこともあるかもしれません。“インスタ映え”する写真を撮らなければいけない使命感のようなものから解放されると、もう少し気軽にInstagramを楽しめるようになるはず。
Instagramのためではなく、あくまでも自分の人生を楽しんで生きていきましょう!
2.“いいね”の数を気にしちゃう病
何枚も撮影し、その中からより良く撮れたものを選び、アプリで加工し…と、Instagramに投稿する作業はある種、ひとつのタスクのよう。それを楽しんで行えるからこそ、こんなにたくさんの人たちがInstagramにはまっているんでしょう。
しかし問題はその後。自分の中での“最高な1枚”を投稿すると他のユーザーから「この写真“いいね”」という意味で押されるハートマークや、より気に入ってくれたユーザーからは「可愛い!」「素敵!」など賞賛のコメントがつきます。
1日に何千、何万…いや世界規模で考えたら何億枚もの投稿がされているため、自身の投稿が目に留まる確率はかなりのフォロワーを抱えている芸能人や有名インスタグラマーではない限り、さほど高くありません。
したがって、この“いいね”の数が少なかったとしても、決してあなたの投稿した画像がイマイチという訳ではなくとも、“いいね”の数が投稿した画像の評価として捉えてしまうのが人間心理というもの。
最近では、“いいね”の数に左右されずにInstagramを楽しめるように…と、“いいね”の数を非公開にして自分自身しか見られなくするという施策も一部では試験的に行われているとニュースにもなっていました。
これには賛否両論あるようですし、今後どのようになるのかはまだ明確に発表されていませんが、“いいね”の数が公開されたままであろうと非公開になろうと、あまり気にせず、その数はあなたの投稿への全ての評価ではないことを改めて理解しておくと心も軽くなるかもしれません。
3.みんなの幸せな投稿を見て羨ましくなっちゃう病
Instagramを開くと、そこには充実して幸せに満ち溢れている投稿の数々で埋め尽くされています。時には、「これが現実なのかな?」「こんな華やかな生活があるの?」と思うほどに別世界かのように感じたことがある方も多いはず。
そこで自分のリアルな日常生活と比較して、心の中に、羨ましさや嫉妬心、自分の生活への嘆きなど、黒く悲しい感情が広がってしまった感覚が続くと、これは重度な『インスタ疲れ』に陥っている証拠です。
繰り返しになりますがInstagramのフィード投稿上に並ぶ写真はあくまでも、“最高の1枚”を投稿していることを忘れずに!日常生活の中での幸せな瞬間の切り取りなのです。
自分自身に置き換えてみることでより分かりやすいかと思いますが、Instagramに投稿しようと思う瞬間って、もちろん日常的なシーンもあれど、例えば旅行に行った時や、友達とおしゃれなランチをした時、彼や旦那さんとちょっと特別なディナーへ行った時、自分へのご褒美としてジュエリーやバッグなどを奮発した時など、決して毎日のルーティンではない非日常な時が多いのではないでしょうか。
友達のInstagramを見ていて、「毎日充実していて楽しそうで幸せそうだな。」と思うこともあるでしょう。しかし、実際に会って話をすると色々な悩みを抱えているものです。でもそういった悩みは投稿しませんし、マイナスな発信もしないため、Instagram上では分からないだけ。
また、それが実際の友達ではなく芸能人や有名インスタグラマーともなれば、立場上マイナスな投稿はNGなどの制約もあるかもしれませんし、自粛している場合もあるでしょう。ですから、より一層“幸せな瞬間”しか発信しないですし、実際に会って話すこともないため彼女たちの悩みがInstagramからは伝わってこないことは当然です。
ちなみに、Instagramの24時間で消えるストーリーズ機能で主にフォロワーからの質問や悩み相談を受け付け、回答する芸能人や有名インスタグラマーも多い今。とてもポジティブな回答をしているのを見ると「やっぱり悩みなんてなさそう。」「こんな風に考えられて良いな。」と思うこともあるかもしれませんね。
しかし、実際のところはフォロワーのみんなと同じような悩みを抱えている場合ももちろんあり、ポジティブな回答をすることで、自分自身に言い聞かせて踏ん張っているという話も耳にします。
多くのフォロワーを抱えるそういった一部の方々は、前向きな回答でみんなへ元気を与えるのも仕事のうち、なのかもしれません。
4.グチスタグラムになっちゃう病
なぜ、Instagramをやるのか…その理由は様々かと思いますが、大きく4つに分けられるかと思います。
1つは自身の承認欲求を満たすため、2つめは自分の思い出をInstagram上にアルバムとして記録しておきたいため、3つめは情報を得るため、そして4つめは愚痴を発信してストレス発散の場にするため。
この中でも今回4つめに挙げた、「愚痴をInstagram上で発信してストレスを解消したい」という気持ちが生まれてしまうと非常に厄介かもしれません。もはやInstagramを楽しめていない『インスタ疲れ』になっていることに気づかずに、Instagramにストレスをぶつける…本末転倒です。
自分の手で発信するのですから、自分が消そうと思えばいつでも消すことができますし、ストーリーズ機能であれば自分以外のユーザーへは24時間で見ることができなくなります。しかし、1度発信したものは必ず誰かの目に留まるということ、そして見た人の記憶には残ります。
非公開設定(自分のフォロワーのみへ公開)というクローズドな状態で行なっていて、さらにフォロワーも厳選したメンバーなのであれば、マイナス感情や愚痴など、よりプライベートな発信をしても問題ない可能性が低いですが、ゼロではないということは頭に入れておきましょう。
また、公開設定にしているけれど特定の人には見られたくない場合。「この人には見られたくないからブロックしよう。」と、ブロックをしたところで、Instagramのアプリ上からは見られないようにできたとしても、インターネット上ではブロックしたアカウントの持ち主だろうと関係なく、フィード投稿は見ることができてしまいます。(ブロックされていてもされていなくても、インターネット上からはフォロワーやフォローしている人、投稿についたコメントやストーリーズは見ることができません。)
Instagramだけではなく、どのSNSにも共通することとして覚えておきたいのは、「誰が見ているのか分からない」ということ。それを大前提として発信することがSNSのルールです。
愚痴ばかりの投稿はいくら仲が良い友達からしても、心配になるでしょうし、それが続けば気分の良いものではありませんよね。また、仕事関連の愚痴は属している会社の信頼を傷つけることにもなりかねません。特定の人(分からないように書いていても分かるものです。)への愚痴や文句も、もしかしたら本人が見るかもしれませんし、又聞きして話がややこしくなるリスクも十分にありえます。
変な意味ではなく、“つぶやく”タイプのTwitterの方が愚痴を発信してストレスを発散するのに向いているSNSと言えるかもしれませんが、「素敵な大人」ならば、愚痴をSNSに発信するという行為はまず控えるでしょう。
Instagramを上手に活用する方法
何か幸せなことがあったときに誰かに自慢したくなる気持ちは人間誰しもが持っているものなので、そういう意味ではパッと見て分かりやすい写真という視覚で発信でき、承認欲求を満たすことができるInstagramは最適です。
そして従来のアルバム本のように場所を取らずに、写真を現像する手間もなく、気軽に思い出を保存できるアルバムとしても大活躍しますよね。
さらにハッシュタグ(#で共通のワードがついた画像を検索できる機能)や位置情報(同じ場所で撮影された画像を検索できる機能)を使うことで、リアルな情報を得ることができます。
例えばレストランやホテルなど、実際にそこへ行ったユーザーたちがリアルな写真を投稿しているため「公式サイトでは綺麗だったのに思っていたのと違かった…」というようなことも少なくなったように感じます。
また、同じ趣味を持っている方とInstagram上で交流したり、新たなコミュニティが広がったりと使い方によってはプラスでしかありません。上手にInstagramを活用できるようになれば、グッと私生活が楽になるんです。
Instagramは彼氏と同じ!?
“インスタ映え”のため、という目的もプラスな方向へ持っていくことができれば、自分自身が向上できるきっかけになります。
「インスタ映えのためにこのワンピースを着て、あの場所で素敵な写真を撮りたいからダイエットを頑張る!」と、その気持ちは「彼氏に可愛いと言われたいから」というニュアンスにも似ていませんか?
“誰かに見せたい・誰かにこう見られたい”そういった気持ちは人のやる気をパワーアップさせます。
彼氏や好きな人のためでなく、それが時代が変わりインスタ映えのためでも、「最高の自分磨き」ができている状態であることには変わりありません。
Instagramは「最高の自分磨き」!
あらゆるジャンルの可愛い美女たちやメイク、ダイエット、スキンケア、ファッション、レシピなど、全てをチェックできるInstagram。『インスタ疲れ』をせずに、マイナス思考にさえならなければ先ほども述べたように、これ以上ない「最高の自分磨き」ができるきっかけになります。
しかし、誰にでも気分の浮き沈みはあるもの。常にポジティブでいることができる人間はいません。
良いことばかりではないし、嫌なことだってたくさんある。生きていれば当然です。
そんな時は少しInstagramから離れてみるのもひとつの手。Instagramをチェックすることが毎日のルーティンとなっている現代の私たちにとっては、無意識のうちにアプリを開いてしまっていることも。
それを意識してやめてみることで、心の落ち着きを取り戻せるのならばInstagramをお休みする時間も必要なのです。
簡単に様々な情報がチェックできる便利な時代だからこそ、上手にセルフコントロールをして、プラスに活用していきましょう。